防弾少年団(BTS)のジレンマとは?

彼らは韓国より、海外で多くのファンを持ち、絶⼤なる⼈気を誇るワールドスターです.

MVには世界各国の⾔語で数百万件のコメントが書き込まれ、その中から韓国語を探すのが⼀苦労です。

国籍だけでなく、⽼若男⼥を問わずファン層が広がっているのが、「ARMY」(BTSのファンクラブ)の特徴です。

これほど⼈種や性別、年齢を超えて⼈気を博した歌⼿がいたでしょうか?

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BTSのジレンマと課題

⼈種や性別、年齢を超えて⼈気を博したBTS!

しかし、これは⻑所であると同時に過酷な課題にもなっています。

多種多様な趣向を満⾜させなければならないからです。

この悩みは⼤⽅「Boy With Luv」を発表したころから始まっていたような気がします。

同曲を発表するまで、BTSは⾃分たちが⽬指す⾳楽を作ることが出来ていたそうです。

初期から積み上げてきた特有の個性も貫かれていました。

しかし、⽶国のポップス市場が活動の中⼼になってからは、変わらなければなりませんでした。

主流を意識しながらも様々なファンをできるだけ満⾜させる、ユニバーサルな歌が求められました。

だから、⾓の⽴たない、ただ可愛らしいだけの曲が必要でした。

このような脈絡で、「Boy With Luv」が登場し、その延⻑線上に「Dynamite」と「Butter」があります。

作曲の側⾯から⾒てみると、初期からBTSの歌はビックヒットのプロデューサー、ピドックを中⼼にメンバー達が積極的に参加する⽅法で作られていました。

海外の作曲家が参加する時もありましたが、1,2⼈程度でした。

ところが、「Boy With luv」からは海外プロデュースチームが前⾯にでてきて、ついにBTSの初ビルボードホット100第1位曲「Dynamite」ではビックヒットのプロデューサーとメンバーの名前が⾒当たらなくなりました。

「Dynamite」の作曲家デビットスチュワートによると、英単語の中でも世界的に広く通じる易しい単語だけを選んだといいます。

英国だけで通じる表現や、⽶国の特定の世代だけが使う単語は徹底的に無くしたそうです。

前述した”ユニバーサル”とはまさにこのような意味ですね。

新曲「Butter」も同じです。

リーダーRMを除けば、これまでのBTSの曲作りには⾒られなかった海外の作曲家達が歌を作りました。

今回も国籍や世代を問わず、簡単に受け⼊れられる単語や表現で歌詞を書き、ポップ⾳楽のファン達が慣れ親しんだリズムやメロディーを載せました。

その代わりに、ラップは最⼩限にとどめられました。

「Boy With luv」まではラップ担当のメンバー(RM、SUGA、J-HOPE)に割り当てられた8⼩節が「Dynamite」と「Butter」では4⼩節に減った。

そして、難しいことで有名だった振り付けもかなり簡単になりました。

「BoyWith luv」のキックや「Dynamite」のディスコに続き、新曲「Butter」の⼿の甲キスが代表的な例ですね。

これなら私でも出来る気がします。

そのためでしょうか、YouTubeにはBTSのダンスカバーした動画が爆発的に増えました。

これらの共通点から、全く違う曲であるにもかかわらず、「Dynamite」と「Butter」が類似したものと⾒られてしまっています。

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BTSは、なぜ⼿の甲にキスをするのでしょうか?

キスは唇が触れる部分によって意味が変わるそうです。

⼿の甲はあなたを尊重すると⾔う意味だそうです。

だったら、失敗した振り付けと⾔わざるおえない…。

あんなにセクシーな尊重なんて、反則ではないですか!!笑

最近になって、⽢いポップでビルボードチャートを席巻していますが、BTSはこのような⼤衆的成功だけに満⾜するグループではありません。

世の中のあらゆる料理に精通したシェフが、売れ筋メニュー1つだけを作り続けなさいと⾔われて、果たして満⾜できるのでしょうか?

熱烈なファンの⽅もBTSだけの個性溢れる曲を待ち望んでいることでしょう。

実はここに、BTSのジレンマがあるんです。

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悩んだ末に彼らが選んだ戦略は、メインストリームとこれまでのファンを共に満⾜させる、⼆兎を同時に追うミッションです!

アルバムを発表する際、タイトル曲ら徹底的に⼤衆的な曲で、残りはBTSの個性を思う存分発揮できる曲で埋め尽くす。

メンバー達のソロ曲は⾔うまでもありません。

BTSの昔の姿を懐かしむARMY達の不安を払拭し、満⾜させる。

さらに、韓国語で歌った曲をタイトル曲として推すこともあります。

歌とラップ、振り付けと共に極限レベルを誇る「ON」や、正反対に穏やかなバラードの「Life Goes On」も、爽やかなポップナンバー「Dynamite」と「Butter」の前に
堂々と構えています。

ポップミュージックのトップでこのような⼤胆な選択ができるなんて、すごい⾃信です!

「Butter」がビルボードチャートで1位になったことももちろんすごいですが、歌謡⾵の曲に韓国語を乗せて歌った「Life Goes On」がトップを飾った⽅がもっと驚くべきなのかもしれません。

最近のBTSは、⽶国のポップ市場を狙った英語歌詞の曲と、BTSの個性溢れる韓国語の曲を交互に発表しています。

新曲の「Butter」は前者だったので、次に発表するのは後者なのか、はたまた違うジャンルなのか…。

答えは『Permission to Dance』でしたね!

「Butter」と同じく⽶国のポップ市場を狙った英語歌詞の曲でした。

まとめ

BTSのジレンマについて述べてきました。

アーミーが全世界になり、曲作りにジレンマが起こりました。

手の甲キスは、すべてのアーミーを大切にするよというパフォーマンスとして誕生。

防弾少年団は、韓国を意識せず、アメリカ、世界を意識した曲作りにこれからも、向かうと思います。

 

 

 

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