SEVENTEEN(セブチ)のジョンハンと私がまさかの展開!?

友達の結婚式に呼ばれたわたし。

道に迷っていると、そこには天使が。

すべては天使のナビゲーターだった!?

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天使が現れた

今日は同僚の結婚式だ。
いつもより早く起き、ヘアサロンへ向かった。

スマホを片手にキョロキョロと歩く。
行き慣れない場所とはいえ、こんなにも迷うものなのか。
それらしき建物も見つからない。
「地図では近くのはず…」
集合時間も迫り焦る。もうこうなれば意を決して歩いている人に聞くしかない。

見渡してすぐ目に入った信号を待つスーツ姿の男性。
とりあえず聞こう。
「すいません、VIPっていう場所分かりますか?式場なんですけど…」
声をかけられた男性がゆっくりとこちらに視線を向ける。

ドキッとした。
スーツを着ていたのでてっきり男性と思っていたが、何とも中性的な顔立ちをしている。
(キレイな顔だな〜)
つい見つめてしまったが、ふと我に返り慌てて言葉を続ける。
「地図ではこの辺なんですけど、迷ってしまって」
「あー…そこなら今からぼくも行きますよ」

なんという幸運。同じ参列者なんて。
「よかった!!ありがとうございます!!!」
信号が変わるのを待ち、横断歩道を渡った先の建物へ入る。

「へ?」
式場は目の前だった。なのにあんなに焦って恥ずかしい。
そもそも式場らしくない外観が悪い、と内心悪態をつく。
この人も心の中ではアホだと思っているだろう。

「すいません、すぐそこなのに…ありがとうございました」
「いえいえ…..」
会話を続ける話題ならいくらでもあるだろうに、わたしのコミュ力では限界だ。
うっ…気まずい。もう受付を済ませてしまおう。では、と頭を下げ受付へ向かう。

受付をしていると、さっきの男性が隣に並んだ。
新婦側のお友達なのか、何やら楽しそうに話していた。
新郎側で参列するわたしとは近くなることもない。
ホッと胸をなでおろす。

待合室を見回すと、こちらに向けて手を振る先輩の姿が見えた。
「遅かったね〜」
「道に迷っちゃって…」
「ここ分かりにくい建物だよねー!」
ほれ見ろ、わたしだけじゃなかったんだ。謎の安堵感に包まれぼんやりと座席表を眺める。

新婦はとっても可愛らしい子だった。
同期のよしみで教えてもらったのだが、飲み屋でナンパしたらしい。
会社のみんなで写真を撮りに新郎新婦の元へ向かう。
いつもは頼りなく見える同期も、何だか頼もしく見える。
おめでとう、と言いつつ自席へ戻ろうと目をやると、先程のキレイな顔の男性と目が合う。
慌てて目をそらしてしまった。
気になってこっそり座席表を確認すると、新婦友人のユン・ジョンハンとあった。

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うさぎさんグループ

わたしたちは二次会にも参加することにしていた。
受付をしているとくじを引かされる。
「それ、席分けのくじです」
見知らぬ人と座ることになるなんて聞いていない。
絶望の顔を浮かべていると、先輩が勝手にわたしのクジを見て言った。
「一緒のグループだ。うさぎさんグループ」

さ、行こう行こうと腕を引っ張りうさぎの絵が描かれたテーブルへ向かう。
すでに席に着いていた人たちへ挨拶を交わしながら、先輩が一緒なことに安堵する。
世間話をしていると、ジョンハンさんが席についた。
こちらに気づき、軽く会釈をする。

テーブルに全員が集まったようだ。
「朋美です。新婦の会社の同僚で…」自然な流れで自己紹介が始まった。
無難な自己紹介を終えたわたしは、最後になった彼を見る。
「ユン・ジョンハンです。新婦とは生まれた時からの幼なじみで、式のために色々こき使われて少し痩せました」
ハハハと笑いが起きてテーブルが和やかになる。
顔も良ければユーモアもあるなんて、羨ましい。

あっという間に時間が過ぎ、二次会も終わりとなった。
今日の主役である同期にお礼を言いながら、先輩と駅へ向かう。
他の同僚は三次会へ行くらしい。まったく元気だ。
それぞれに荷物を抱え、また来週と言いながら別れた。

天使は再び現れる

それから二週間後、わたしは映画を見に来ていた。
マイナーな映画のはずだが、館内はそこそこ混雑していた。
ミニシアター系とはいえ、内容が良くエンドロールに浸っていた。
ロビーへ出ると、見知った顔がいた。
ジョンハンさんだ。向こうもわたしに気づいたのか、あっという顔をしながら近づいて来る。
「こんなところで会うなんて。これ見てたんですか?」
「そうなんです、ジョンハンさんも?」

近くのカフェでカフェラテを飲む。
映画の感想から、結婚式のことなどお喋りが止まらなかった。
「うさぎさんチームの時はゲームに夢中でなかなか話せなかったけど、気が合いますね」
最初の方こそ顔立ちに緊張していたが、自分でも信じられない気の合いようだ。
なんなら同期のアイツより話が合う。
最初の出会いの気まずさはどこへ行ったのか。
まるで昔からの友人かのように、私たちはこれを機に頻繁に会うようになった。

平日でも時間が合えば夕食を食べ、週末は映画を見る。
そんな日々を過ごしながら、当然といえば当然だがわたしはジョンハンを好きになっていた。
キレイな顔に似合わず意外と男らしかったり、誕生日が10月4日の天使の日なのに、性格は時どき悪魔なことがある。そのギャップがおかしかった。

金曜日の夜、いつものようにジョンハンとご飯を食べに行った時だった。
あーだこーだと一週間のグチをこぼしていた時、ジョンハンの肩を誰かがポンと叩いた。
とてもキレイな女性だった。

女性は当たり前のようにジョンハンの隣に座り、一方的に話しかけていた。
話の内容から察するに、いや察しなくてもジョンハンの元カノだ。
一緒に来ていた友人に呼び戻され、女性はようやく席を離れた。
「また連絡するね」と一言添えて。

店を出た私たち二人は無言だ。
いつもならカフェに行く流れなのに、人混みをずんずんと進む。
「なに怒ってんの?」手首を掴まれる。
わたしは何に怒っているのだろう。自分でも分からずつい言葉が出た。
「さっきのキレイな人、また連絡するって言ってたけど、よく会ってるの?」
「いや、何年も会ってないし、連絡先も知らない」
きっと本当なのだろう。しかし
「すっごくキレイだった!また付き合えば!」など思ってもいないことを言ってしまった。
これではまるで子どもだ。

少し間があき、ジョンハンはクスクス笑いながら、「嫉妬したの?」と聞いてきた。
顔が赤くなるのが分かる。
「はいはい嫉妬しましたよ、あんなキレイな人がいきなり現れて!」
そう捲し立てる様子に笑いながら、嬉しいねーと抱きしめてきた。
「オレは友達って思ったことなかったけど、どうだろう?同じ気持ちかな?」
ズルい聞き方だが、同じ気持ちだ。
これが答えだと、ジョンハンの唇に自分のを重ねる。少し驚いていたが、再び唇がおりてきた。

天使は隣に

「うげ、ウエストきつ…」
これではあの美味しいご料理も食べられないなと、鏡に映ったドレス姿を見つめる。
ジョンハンがコンコンと入ってきた。
どうせウエストきついんだろと、からかうに違いない。
ウェディングドレスを身に纏ったわたしを見つめると、何かを言いかけて黙る。
そしてようやく口を開き、やけに真剣に「綺麗だね」と言った。

今日は結婚式だ。
二人が出会ったあの時と同じ式場で。
そういえばと、待ち時間にジョンハンに聞いてみた。
「あの時さ、式場を目の前に道聞いてきたわたしのことどう思った?」
「バカだなって思った」
もう!腕をつねりながら挙式会場へ向かう。
こんな日が来るなんて、と言っているのはあの日の式に参加していた同僚たちだった。
それはこっちのセリフだ。
こんな天使がわたしの隣で微笑む日が来るなんて。
晴れた空に色とりどりの風船が舞う。

一方、その天使といえば
2年前のわたしに声をかけられ一目惚れし、二次会ではぞうさんチームだったのを無理矢理うさぎさんチームに交換し、幼なじみ夫婦を使い同期を通してわたしの映画の予定を聞き、偶然を装って現れたことを、式の二次会でバラされていた。

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編集後記

すべては、ジョンハンの確信犯だったようですね。

ジョンハンに一目ぼれをされるって、うらやましい~。

まさか、最後は結婚するとは(笑)

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